眠れぬ夜のひとりごと。

タイトル通り、眠れない夜の暇潰しにやってます。半分寝てて誤字多いです。

神社めぐり3【神戸八社巡り】

神戸八社巡りをしてきた。

自分でもよく行ったなと思う

 

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(生田神社をゴールにしていた)

 

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(八社全ての御朱印

 

神戸八社とは、生田神社の裔社である八つの神社。八社巡りそのものが厄除けになるとも言われている。生田神社をつくったとされる神功皇后が、「神のお告げ」を聞いて生田神社周辺の八社を巡ったとされ、神功皇后が訪れた順に、

 

 

と名前がつけられたと言われている。八社巡りはどの順番で周ってもよい。

 

ちなみに、六宮神社と八宮神社は同じ場所にある。八社巡り、結論からいうと無事に全て行って、生田神社にも行って終えることができた。そこまでに起きたことは、ほぼ私の注意欠如が原因ではあるものの、ときにドラマや小説のようだったり、バラエティ番組のようだったりした。

 

思いつきで適当に出発!

 


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神戸八社巡りの存在を知ったのが前日くらいで、「今日家に誰もいないし暇だし、行ってみるか」と昼前に大阪を出発。

 

何で行こうと思ったのかは自分でもわからないが、行ける元気があったのだろう。そして、大阪の御霊神社で書置き御朱印御朱印帳に貼ってからは書置き御朱印もいいなと思い、大きな目的は生田神社の12月御朱印を頂くことでもあった。

 

ネットでモデルコースが紹介されていたり、実際に神戸八社巡りをした人のブログをいくつか読んだが、家が神戸にあったとしてもさすがに出発が遅かった。思いつきだもの、仕方ない。

 

近くの駅から電車に乗ったのが11時頃、三ノ宮駅に着いたのが11時半頃。神戸市営バスと地下鉄乗り放題カードを買って、大学時代毎日乗っていた市バス2系統阪急六甲行きに乗った。

 

神戸のバスに乗るなんて一体何年ぶりだろう?と懐かしくなりながら、加納町3丁目という停留所で降りて、一宮神社と二宮神社へおまいりに。

 

神戸八社巡り、前半スタート。

 

一宮神社

神戸市中央区山本通1-3-5

 


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加納町3丁目のバス停から近かったが、方向音痴なため、普通に迷った。Googleマップのルートから外れてしまう私。

 

おまいりして、手書きと書き置き両方の御朱印をいただいた。書き置きの限定御朱印は「ロウバイ」。一宮神社は、阪神淡路大震災社務所が倒壊し、再建するときにロウバイの木が植えられたそう。冬にロウ細工のような黄色の花が咲いて甘い香りが境内に広がり、蜜を吸いにきたメジロを描いた御朱印メジロだったんだ、ウグイスだと思ってた(笑)

 

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ロウバイの花)

 

二宮神社

神戸市中央区二宮町3-1-12

 


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一宮神社から近い。私は迷ったけど。ここは勝負ごとの神様がいるとのこと。そして、嵐の二宮くんと同じ名前なので、ファンが訪れることもあるとか。ここでもおまいりして、御朱印を書いてもらった。授与品にはお守りなどの他に「にのてぃ」というTシャツもあった。

 

多分、大学時代に前を通ったことがあったと思うが、忘れた。さて、次は三宮神社を目指し、着いたときとは反対側のバスに乗ればすぐ着くので、市バス2系統三宮神社行きに乗った。停留所のほぼ真ん前にある。

 

三宮神社でおまいりして御朱印を書いてもらおうと思ったら…

 


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着いたのが13時頃。社務所の貼り紙を見て衝撃!御朱印と授与品の授与時間は「14時〜15時半まで」だった。でも、それがここでよかった。他のところだったら心折れてた。ということで、あとで戻ってくることにして、次の四宮神社を目指すことに。

 

後ろには元町大丸が写っている。場所の感覚としては完全に元町だし、各線元町駅からも近いが、住所はここが三宮町になっている。

 

三宮神社から、2系統のバスで地下鉄三宮駅前に戻ってすぐの地下鉄三宮駅から行けば早かったのに「最寄駅が地下鉄なら、地下鉄の駅構内でさっと乗換えできるだろう」と思って、海岸線の旧居留地・大丸前駅から三宮駅に戻った。

 

海岸線のホームから西神・山手線のホームはもうこれだけで1駅あるよね?と思うほど遠かった。

 

 

四宮神社

神戸市中央区中山手通5-2-13

 


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神戸市営地下鉄西神・山手線の県庁前駅から徒歩5分。私は当たり前のように迷った。弁財天を祀っている神社。兵庫県庁のすぐそばにあるので、県庁ともゆかりが深いそうだ。

 


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またもや貼り紙にビビる。

 

「しばらく休ませて頂きます」って、社務所が開いてないってこと?!と焦った。御朱印を書いている方が手を怪我して療養中で、普段は月替わりの花を御朱印にひとつずつ描いているが、絵を描くことのみをお休みしているとのことだった。花の絵のことを知らなかった私は、御朱印を書いてもらえただけで大満足。御朱印に花の絵がないことを申し訳なさそうに言ってくれたが、手を怪我している中書いてくれてこちらこそ申し訳なかった

 

社務所に二人いた女性はお母さんと娘さんで、とても丁寧に色々と教えてくれた。「三宮神社御朱印は1時間半しかもらえないから、後回しにせず戻ったほうがいいこと」「バスや地下鉄よりも歩いて行ったほうが早いこと」を教えてくれた。歩いて向かった三宮神社は、確かに道も平坦で途中はゆるやかな下り。

 

三宮神社へ行く途中に、つい数日前娘と歩いた鯉川筋や、市バスの7系統の元町駅前バス停を見ながら行ったのに…三宮神社から五宮神社を目指すとき、また特大のミスをしてしまうのだった

 

三宮神社

神戸市中央区三宮町2-4-4

 


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戻ってくると14時を少し過ぎたころ。無事に御朱印を貰うことができた。市バス2系統で通学していた頃は、行きは阪急六甲行き・帰りは三宮神社行きに乗っていたが、手前の地下鉄三宮駅前で降りていたので、当時はこの神社をあまり認識していなかった。最近、娘達と神戸に行くときよく素通りしている神社だった。

 


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御朱印と、本殿の真下にあった干支と方角のなんか。寅年生まれなので、ここで撮ってみた。このとき、小銭がなかったので、「2回来たから許して」とお賽銭を入れていない(笑)

 

元町はまた来月行く予定なので、近いしそのときにお賽銭を入れてこようと思う。

 

五宮神社は少し離れた場所にあり、通っているバスは7系統のみ。携帯で7系統の時刻表と停留所一覧のページを開いた。このとき確実に見た記憶がある。ほんのさっき目の前を通った「元町駅前」が一覧に載っているのを。

 

でも私はやってしまった

 

ほんのすぐそばにある、乗ってきたのとは反対側の三宮神社バス停から、三宮駅に戻ったのだ

 

三宮駅前のバスターミナルなら、何系統だろうとすんなり乗れるだろうと思ったのか、元町駅前へ歩くよりもこんなにそばにバスがいるから乗ればいいやと思ったのか…何を考えていたのか自分でもわからない

 

地下鉄三宮駅前でバスを降りて、バスターミナルへ行ってみると…

 

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ここ。めちゃ遠い。

 

地下鉄三宮駅前停留所からめちゃくちゃ遠かった。インフォメーションで場所を聞いて、またターミナルの真ん中辺りに戻って、陸橋を渡って、やっと着いた。しかもバスは出たばかりで、ここで10分くらい待った。

 

五宮町停留所へ行くのは7系統だけ。落ち着いて停留所一覧と時刻表を見て、元町駅前停留所へ行っていれば、

 

特大タイムロスは起きなかった

 

元町駅前で7系統に乗っていたら、私が三宮駅前から乗ったよりも早い時間のバスに乗れて、もっと早く着いたのだ。初めて乗った7系統バスの中から、自分がほんのさっき歩いてきた道や見てきた風景、元町駅前停留所を見た

 

神戸八社巡りドタバタの後半

 

五宮神社

神戸市兵庫区五宮町22-10

 


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五宮町バス停を降りて、またGoogleマップを開いてみると、「すごい坂道をのぼれそれで着く」とのこと。神戸は坂道が多く、私の大学の周りも坂道がたくさんあった。若い大学生のときでも坂道が嫌だったのに、ここで突然の坂…?

 

徒歩5分じゃないやん(泣)

 


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でも行くしかない。ハアハア言いながら、ひと休みすることもなく必死で歩いた。神戸には「ここってお尻に段ボール敷いたら下りは滑っておりれるよね」みたいな急な坂道もあるこで、ここの坂道は普通かゆるいくらい。

 

やっと着いた五宮神社。

小さな神社で、おまいりして御朱印を書いてもらった。ちょっと休めるベンチもあった。

 


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初穂料案内書きの字からは想像がつかないほど、大きく力強い五宮神社の御朱印御朱印帳のページいっぱいに書いてくれました。

 

書いてくれたのは奥様かな?その方に、次は六宮・八宮神社へ行くか七宮神社へ行くか迷っていると話すと、とても親切に教えてくれた。五宮神社で御朱印を書いてもらったのが15時20分。

 

あと40分で残り三社(実質2箇所)へ行かなければならない。奥様は一緒に悩んでくれながら、いくつもアドバイスをしてくれた。「五宮町から7系統のバスで新開地へ行って、新開地から3系統のバスで七宮町へ行くのがいいかも」という話を聞き、新開地を目指すことに。

 

バス乗り放題券紛失ドッキリ

 

残り時間わずかのとき、私は恐ろしいことに気づいた。奥様との会話の中で「バスと地下鉄の一日乗り放題券を持ってるんです」と言ったものの…

 

「あれ?…あれ?…ない??どこ入れた?」

 

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この鳥居の階段で、御朱印帳用のバッグも荷物を入れてきた普通のバッグも、入れてないと思うけど財布の中も、神社へ行くたびに増える紙類にまぎれていないかも、全部探した。

 

ない。

 

来た道を探しながら戻って五宮町バス停に着いた。坂道を見つける前に少し迷ったしそのときに落としたかも?バス停周辺も探そうかな?と思ったが、もう次に来るバスに乗らないと時間がない。何度もバスや地下鉄に乗ったので、1,000円で買った乗り放題カードの元は十分とった。

 

時刻表より遅れているバスが来るまでは探し続けたが、諦めることにしたそのときだった。

 

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ドッキリでした〜!

 

のテンションで、御朱印帳の間からするんとカード登場。無意識の自分」にドッキリを仕掛けられたような気分になった。このドッキリネタばらしの直後、遅れていたバスが来た。

 

よかった……助かった…

別に交通ICカードで支払えるけど、なくしてたらショックでかいもんね。

 

時間との闘い、一瞬の判断!

 

7系統のバスは、来たときと同じ神戸駅行きに乗って、また携帯で検索。五宮神社の奥様が新開地の停留所で降りてどう行くように教えてくれたかさっきまで忘れていたが、上に書いた通り、3系統のバスで七宮町へ行くためだった。

 

しかし、それだと行き先は七宮神社一択になる。神戸駅まで行けば、そこで七宮を先にするか六宮・八宮を先にするかを決められる。

 

一旦新開地で降りたが、思い直して再度同じバスに飛び乗った。神戸駅まで乗って七宮神社か六宮・八宮神社へ行くか決めよう!という一瞬の判断

 

ここだけはナイス判断だった

 

七宮神社の最寄りは、市バス3系統か96系統の七宮町。「下車すぐ」と書いてあるのでこれに乗れたら最高。神戸駅から七宮町へ行くバスの時刻だと、本数が少ない上に時刻表通りだと確実に間に合わない。

 

このとき私は、神戸駅前のタクシー乗り場でタクシーに乗り、これ以降生田神社までを周ればいけるのではと考えていた。どちらに行くのが早いかも運転手さんに聞いて……そんな私の目の前にいたのが、

 

遅れていた96系統のバス

 

場所もすぐそばで、それでも爆走して飛び乗った。これに乗って七宮町へ行ける!時刻表通りに神戸駅前に来ていたら乗れなかったバスが目の前にいた。これはもう、七宮神社へ行けということだ。

 

七宮町バス停は神戸駅から近く、すぐに着いた。停留所の真ん前に神社が見えている。その前にあったのが…

 

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私の心をへし折るデカい陸橋。

 

七宮神社

神戸市兵庫区七宮町2-3-21

 


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まじでキツかったが、走って陸橋を渡り、神社の隣にあるセブンイレブンで秒速でモンエナを買って小銭をつくり(この時点でほぼ飲まず、朝以来何も食べず)、七宮神社に飛び込んだ。

 

社務所の方に、おまいりしている間に御朱印帳を書いてもらった。六宮神社と八宮神社の御朱印をもらう場所をあけて、その間のところに書いてもらえる。

 

本殿でお詣りしていた私は、来年が良い年になるようにとかの願いごとに「どうか間に合いますように」を追加した。神社内をゆっくり見ている時間がないのがもったいなかったが、コンパクトな神社なので色々と写真は撮れた。

 


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七宮神社の御朱印と授与品。

ここでは、毎月1日にだけもらえる限定御朱印がある。また、今年オリジナル御朱印帳ができて、近くに住んでいる人なら七宮神社の御朱印帳を買って毎月おついたち詣りをするのもよさそう。

 

社務所の方に「この道はタクシーが通りますか?」と聞いてみると、ほとんど通らないですねぇ…とのこと。七宮神社の社務所の方も本当に親切で、焦りまくっている私に優しくしてくれた。

 

道に出て待ってみるも1台も通る気配がなく、いつも使っているUberの配車アプリはエリア圏外。神戸ではdidiかGOが使えることを知り、まずdidiのアプリをインストールして配車確定。ドライバーとマッチして、名前とナンバーが一度出たのに、何となく画面を見たら配車キャンセルされていたようで、「タクシーを探しています」みたいな画面に戻っていた。

 

我ながらものすごい速さでGOもインストールして配車確定して、didiのアプリをもう一度見ると、マッチングしてる!!GOの配車を即キャンセルして、didiのタクシーが4分後に到着というのを信じて待つことになった。

 

「到着しました」

 

て出てるけど、え?タクシー、いないけど?!てなって七宮神社をセブンイレブンとは逆方向に走り出したとき、クラクションが聞こえた。携帯の画面に出ているナンバーのタクシーだった。

 

私のドラマに現れた助っ人

 

目的地が六宮・八宮神社だということは配車アプリに入力してあったので、特に面倒なやりとりはなく、ドアが閉まるとタクシーは走り出した。

 

最初は特に会話もなく、運転手さんに何の印象も持たなかったが、何かのことで「六宮・八宮神社のあと、5時の閉門までに生田神社へ行きたい」と伝えた。

 

「間に合いますかね?」

「いけるやろー、道も混んでないし」

「じゃあ、六宮神社の近くで待ってもらって、すぐおまいりしてきますから、生田神社までお願いしてもいいですか?」

「生田さんまでは7、8分で着くと思うよ、多分間に合う、ていうか、行ける」

 

六宮神社

八宮神社に合祀

八宮神社

神戸市中央区楠町3-4-13

 

住所は神戸八社巡りのパンフレットにはこのように記載されている。最寄りは地下鉄西神・山手線大倉山駅。降りてすぐらしい。四宮神社がある県庁前駅の隣の駅。このため、三宮神社に戻るより先に一駅乗ってここへ来ることも考えたのだった。朝早く家を出て時間に余裕があれば、地下鉄に乗って行ったかな。神戸駅からも歩いて10分ほど。

 


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タクシーは神社につけてくれて、私は御朱印帳バッグと財布だけを持って、バッグを後部座席に置いたまま飛び出した。自分の家の車かよ。道中、運転手さんに一旦運賃を支払ったほうがいいのかを聞くと、支払いは生田神社に着いてからでいいと言われていたのだ。

 

六宮・八宮両神社の社務所というか御朱印の受け渡し場所は、趣があるけど、見た感じ「目線の高いところにあるパチンコの景品交換所」みたいだった。書いてくれるのは、優しそうな年配の男性。

 

「お詣りの間に、六宮神社と八宮神社の御朱印をお願いします」

 

着いたときすでに16時50分より少し前。ここで御朱印を頂いた時点で、神戸八社巡りは完了となる。五宮神社の奥様は「もしかしたら、最後に行く人が多い七宮は5時まで開けてるけど、ロクハチは5時前に閉まってるかもしれませんね」みたいなことを言っていた。

 

これでも十分ギリギリセーフだし、御朱印を貰えただけでありがたいのに、生田神社へ辿り着きたい私はまた本殿に来年の願いごとと、「生田神社の閉門に間に合いますように」と頼んで、心の中では…

 

社務所のおっちゃん、

二社分あるし申し訳ないけど

早く書いて〜!!

 

などと思っていた。

実際ささっと書いてくださったのだが、気が焦っているのでそんなことを思ったのだろう。「六宮神社と八宮神社は本殿も同じ」だと教えてくれた。書いてもらった御朱印の写真を撮ったりすることもなく、お礼を言って御朱印帳を受け取ると走ってタクシーに戻った。

 

このとき、タクシーに戻るときに撮った鳥居の写真を見ると、16時52分。生田神社へは「7、8分」と運転手さんは言っていた。さあ、どうなる?

 

ドラマのラストシーン、名台詞

 

運転手さんは「間に合う間に合う、いける」と私に言ってくれて、「間に合うていうか、間に合わせる」と笑っていた。窓の外は、見たことのあるようなないような風景だった。「はい、もう着くで〜これはいけた(間に合った)やろ!」

 

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着いたのは、生田神社の裏側だった。裏から入るのは初めて。この写真の歪み具合に、私の焦りが表れている。

 

このとき、16時58分

メーターに出ていた料金は2020円。本当によくしてくれた運転手さんに、少し多めのお金を渡そうと思って、千円札の後に小銭を出そうとした私を見た運転手さんは、20円を探していると思ったようだ。

 

「そんなんええ!早よ行き!

時間ないで!行き!!」

 

何この感動的すぎる言葉??現実?!

ドラマとかでよく見るよねこういうの?!

 

ありがとう、ありがとうございます…ありがとう。何度も何度もお礼を言った。時間はお金で買えないが、間に合ったのはこのタクシーに乗って、この運転手さんが私に協力してくれたからだった。感謝しかない

 

生田神社に裏から入っていき、社務所へ走った。12月限定御朱印を貰ったのは、16時59分。死ぬ気で飛び込んできた私に、巫女さんが若干引きながらも「ようおまいりでした」と言ってくれた。

 


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書いてもらう御朱印だとちょっと気が引ける時間だったけど、書置きを頂くなら残り1分切ってても「はい」と貰うだけなのでよかった。17時を過ぎても本殿は大賑わい。私もお詣りしてきた。

 

出る頃には、お守りなど授与品を売っているところの扉だけが開いていて、「本日は閉門しました」の立て札が出されて、生田神社は閉門。

 

前に娘達と朝の散歩に来たことがあるが、朝は社務所より先に開いているので、初めて見た。もし間に合わずにこれを見ることになっていたら、こんな写真は絶対撮っていない。

 


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神恩感謝

 

生田神社は、毎月4種類くらい限定の御朱印が出る。ファミリアコラボの御朱印帳が出たときに、これを集めて貼っていくのかな?綺麗で素敵だなと思ったのだが、書置き御朱印の説明文を勘違い

した私は買うのをやめたのだった。

 

今回、駆け込んだ社務所で頂いたときに一応「これを自分で御朱印帳に貼るのはいいんですよね?」と聞いた。もちろんいいとの返答。手書き御朱印とは別に集める人もいるし、御朱印帳に貼る人もいるし、人それぞれらしい。

 


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(12月の特別御朱印

 

私は「白銀」を選んだ。この御朱印には、金の字で、神恩感謝と書かれている。思いつきでスタート激遅でミスしまくりの神戸八社巡りは、たくさんの人の協力があって無事終えられた。八社巡った後に行きたいと願った生田神社は、私に神社巡りをする機会を与えてくれた。神恩にも、人の恩にも感謝して年を終える、思い出の御朱印になった。

 

これからは神戸に用事で行ったときにその月の特別御朱印を貰いに行ったり、ホームページで見て「今月の御朱印素敵だな」と思ったら他に用事を作ってでも神戸に行くかもしれない。毎月集めたいとかは、ないかな。1月は行く予定があるので、また頂いてくるつもり。

 

つい先日神戸に行ったときは、一泊旅行の準備が出発直前までできなかったり、緊張からか朝まで一睡もできず、もう行くのをやめようかとまで思ったが、神戸八社巡りの朝はぐっすり寝て暇だったし「そうだ、神戸、行こう」みたいな感じで行けた。

 

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バスや地下鉄に乗っても歩数がすごい。

そして神戸八社を徒歩で巡る人すごい。

ちなみにこの2日前の歩数は178歩だった。

 

何かひとつでも違っていたら…

 


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(帰りに撮った、見慣れた三宮駅前)

 

最初は順調だった神戸八社巡り。途中からはタイムロスをしたり、時間との闘いだった。特に五宮神社以降は、何気ないことがたったひとつでも違っていたら、16時59分生田神社奇跡のゴールはできていなかった。

 

どこかでほんの数分でも休憩していたら、新開地でバスを降りて3系統のバスを待って七宮神社を目指していたら、神戸駅前を出る96系統のバスダイヤに遅れが出ていなかったら、モンエナを買ったコンビニのレジで前に一人でもお客さんがいたら、 七宮神社と六宮・八宮神社で私の前に誰かが御朱印を頼んでいたら、didi配車アプリであの運転手さんとマッチングしていなかったら、道のどこかで信号が赤で時間を食っていたら…

 

後から考えればの話ではあるが、1分を切ってもう「何十秒」の瀬戸際だった中、偶然といえばもちろんそうなのだが、これら全てをクリアしたのは奇跡だと思う。「間に合いますように」の願いを、神様は聞いてくれたのだろうか(笑)

 

どこかで小銭を作らないとなーと何度かドラッグストアやコンビニに入ろうとしたが、先へ進むことを優先したため行かなかった。お腹は空いていたが気にもならなかった。七宮神社の真隣にセブンイレブンがあったときは感動した。

 

神社巡りで御朱印を集めるときは「お釣りのないようにするのがマナー」とネットに書かれているが、どうしても崩しようがなければ対応はしてもらえる。ただ、私の神戸八社巡りの場合、七宮神社で300円の御朱印に五千円札で支払っていれば、マナー違反+お釣りの確認でこれもタイムロスになっていた

 

神戸八社巡りは一日で周らなければご利益がないとかそんなことはないし、別に何の縛りもない。私がやりたくてやっただけなのだが、最後はもう「心を落ち着かせて、神社にお詣りをする」という本来のお詣りより、「一分一秒が明暗を分けるスリル」みたいになっていて、振り返ってみれば

 

最初から最後まで楽しかった!

 

そんな、お話。