神戸八社巡りを終えて、
私の御朱印帳の表の面、残り3ページに。
(裏表書けるようになっている)
年が明けてからまたファミリアのワークショップで神戸に行くときに生田神社で1月限定御朱印を貰うつもりだが、大掃除をするでもなく暇だったので残り3ページの御朱印を近所で貰うことにした。
またミスったり色々あったが、今年の終わりに御朱印帳もきりのいいところで終えられてとてもよかった。
大国主神社(敷津松之宮)
最初に行ったのは大国さん。最寄駅は大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線の大国町駅。
行く前に起きたのが、またも私の凡ミス。
このホルダーを御朱印帳の背表紙になるところに貼りつけたつもりが…
貼る場所を間違えた。
確認したはずだったのに、御朱印帳の表の面最後のページに貼ってしまった。剥がすしかなく、何とか破れたり穴が空いたりはしなかったが、そのページの見た目はボロボロになるし、ホルダーには紙がついてしまったので、結局家にあった両面テープで背表紙の裏に貼り直し。
最初に大国主神社を選んだのは、書置きの御朱印があるとわかっていたから。大抵どこにでもあるけどね。社務所でそのページを見てもらうと、「紙がもろくなってるから、書置きのほうがよさそう」ということで、手書き御朱印ができる初訪問の神社で書置き御朱印を頂くことに。
よかった!と早速書置き御朱印シールで最後のページに貼った。左下にホルダーを貼ってしまったため、それを隠すために御朱印の位置が変に。でもこの時点では、よかったよかったとホッとしていた。
後でとんでもないことになる。
この大国主神社、十日戎のときには今宮戎神社と一緒に参拝する人が多い。近いからね。有名なのが、種銭。社務所で買っている人が多かった。財布か金庫にこの種銭を入れておくと「お金が増える」らしく、大国主神社で一番人気のある授与品。
「氏神様」も「大国様」もフォントが新しい。大阪七福神巡りの札所だからか、社務所には七福神の読み方が書かれている。私はなぜか福禄寿と寿老人はいつも忘れる。
大国さんの両側には、狛犬ではなくねずみ。
大国さんとねずみの縁はとても深いらしい。
ねずみに命を救われたという言い伝えがある。
私は十日戎と一緒にお詣りする人が多いことは昔から知っていたが、大国さんは縁結びの神様でもあることは知らなかった。
この辺りで生まれた折口信夫の歌碑(おにぎりみたい)と、パチ屋を背に立っている木津勘助さん。折口信夫生誕の碑は神社から歩ける場所に建てられている。また、勘助の名前は近くの地名にもなっていた。
折口信夫は、字だけ見るとそうでもないが、地味に難読。おりくちしのぶと読む。高校のとき、国語の先生が授業中に言っていたのを覚えている。折口信夫のことは名前しか知らないが、その授業が記憶になければ名前すら知らなかったかもしれない。その先生との思い出が多いので、高校の国語の記憶は結構ある。
こんな今宮戎神社初めて…!
鳥居は坐摩神社で「珍しいと思わなかった」三ツ鳥居。
私の父は自営業をしているので、子供の頃から毎年両親と十日戎に行っていた。地元では「今宮戎神社」のことも「十日戎」のことも、
えべっさん と言う。
ものすごい人混みで、子供の頃は今の見た目からは想像もつかないくらい小さかった私は親とはぐれないか、コケて人に踏まれないかとビビるほどだった。
また、コロナ禍でここ数年中止になっている、夏の「こどもえびす」は、小さい頃は祖父に連れて行ってもらい、自分が親になってからは娘達を連れて行った。十日戎ほどではないものの、真夏に雪遊びや雪の滑り台がある人気のお祭りで多くの人が集まる。
ここに来るときは、とにかく人・人・人でごった返しているのが普通の光景なので、
人がいないのが珍しすぎた。
もう十日戎の準備が始まっていた。この白いものは何かというと、十日戎のときにお賽銭を投げ入れるところ。人が多すぎると境内は入場規制がかかり、入って本殿に近づくとあちらこちらからお金が飛んでくる。札束が入っていることもある。
笹を受け取り、福娘に笹飾りをつけてもらう。笹は無料で、鯛や大判などの飾りは結構高い。会社やお店を経営している人は、露店に並ぶ「福箕(ふくみ)」と言われる籠にえべっさんの顔がどーんと入れてあって、周りに縁起物が飾られているものを買うことも多い。私は福箕に値札がついているのを見たことがない。
値段は交渉。商売人が最初の言い値で買うことはなく、高めに言われているのをわかっているので、商売繁盛の縁起物だが普通に値切る。売る側もこれは承知でやっている。
父も長年買っていたが、近年は笹にしている。もうだいぶ前、事務所に飾ってあった「えべっさんの顔」が盗まれたことがある。
え?そんなもの盗む?!
と本気でビックリした。事務所で笑顔を見せてくれていたえべっさんが、確か飾った翌日に忽然と姿を消していたのは、今では笑い話だ。
目の前で書いてくれた。
授与品いろいろ。
ほぼ商売繁盛。
御朱印帳があることにビックリしたくらい。
十日戎のときは本殿にお賽銭を入れてお詣りして、笹を貰って飾りをつけ、この裏側にまわってくると、皆大声を張り上げて銅鑼を叩いていた。
銅鑼、なくなってた。
ていうかあれ銅鑼だったんだ。「えべっさんのときに叩く丸いやつ」という認識だった。シールなどを貼らないようにと注意書きがあるが、銅鑼が何色かわからないほどあれこれ貼りまくられていた。(もう何年も十日戎は人が多すぎてパスしているので、近年どうだったかはわからない)
そして、あれを手でバンバン叩くのは「耳が遠いえべっさんに願いが聞こえるように」という意味だと子供の頃誰かに聞いて今日までそう思っていた。最近よくネットのニュースやTwitterで見かける言い方をすれば「公式が否定」している。
えべっさん耳遠い説、否定。
「俗説」と書いてあるので完全否定ではないかな。もうみんなバッシバシ叩きながら「えべっさん!たのんまっせええええ!!」とか言ってた。物凄い大勢が素手でベタベタバシバシ叩く銅鑼、コロナ禍で閉鎖された。
十日戎のときは、写真左の出口を出るとホッとするほど、境内は人で埋め尽くされていた。ソーシャルディスタンス1ミリ以下だったもんな。
右のうさぎの絵は、上のほうに載せただるまさんの絵を境内側から見たもの。美術部の中学生が描いたとある。
かわいい!うまい!すごい!
今宮戎駅の高架をこえてずーっとまっすぐ行くと、新世界があって、坂をのぼるとこの前行った安居神社の道。
珍百景に認定された難波八阪神社
久しぶりに行った難波八阪神社。海外からの観光客がたくさん来ていた。長女のお宮参りをした神社で、娘の産土神。(次女は住吉大社)
この神社の中にあるものがバラエティ番組「ナニコレ珍百景」に投稿され、全員が認定したため、珍百景に登録された。たまたまそのときの放送を見ていて、あのチャンチャンチャンチャンチャンチャン…♪のBGMが流れて、スタジオはおお〜!!と盛り上がった。
審査員(?)全員が認定しなければ珍百景登録とならないが、見事登録された。
↑これ。
巨大な獅子の口の中に舞台がある。
私は子供の頃から八阪神社の夏祭りに行ったりして見慣れていたので、
全然珍しくない。
そこにあるのが当たり前過ぎて、「獅子の口の中が〜」とか考えたこともなかった。他の珍百景も、地元の人からすれば「え?これって珍しいの?」みたいなものが多いかもしれない。
普通の光景すぎてじっと見たこともなかった。
それに、昔は夏祭りや初詣などのとき以外は特に観光客がたくさん来るような神社でもなかったような。この舞台、私が入ったほうの入口からだとすぐには見えないので、誰かをビックリさせたいときはここから入るといいと思う。
本殿の中では大祓の儀式をしている時間だった。「タッチパネルの案内のやつできてるやん!」とそこにビックリした。このときは海外から来た人が、英語に切り替えて由緒を読んでいた。
賑わう社務所(これでも人が少ないときに撮った)と、御朱印を貰おうとして書置きのみということを知った衝撃の瞬間。
書置き御朱印は全く問題ないが、それなら大国主神社で手書き御朱印を書いてもらえばよかった。しかも、ちょうどこの難波八阪神社が御朱印帳表のページ最後となる神社だったのだ。おまけに、シールホルダーを剥がした跡を隠すために左下に貼った大国さんの御朱印より、サイズも大きい。
参拝順通りに書いてもらいたいとかも特にない。神戸八社巡りのときも、御朱印は一宮神社から順番になるように書いてもらったが、参拝したのは、一宮→二宮→四宮→三宮→五宮→七宮→六宮・八宮の順だ。
授与品。お守りの種類は豊富。
気になったものを紹介してみる。
まず、厄除守り。
前厄・本厄・後厄のお守りがある。
神戸の湊川神社にもあるが、厄除の祈祷をした人だけが授与されるものなので、社務所に並んでいるのは珍しい。獅子の口の中に神社の名前が書いてある。
「キティ お守り」。キティちゃんのお守りは全国にあって珍しくはないが、「キティ お守り」の書き方が何だか面白い。色も豊富。その上にある千客万来と商売繁盛のお守りのネコは、「うちのタマ知りませんか?」のキャラの中にいそう。
交通安全お守りは、飛行機とヘリコプターと…雲に車輪がついててひっくり返ってる車?そして英語でSAFETY DRIVEと書いてある。デザインがとてもかわいい。「交通安全の飛行機の絵のお守りを」とお子さんに買っているお父さんがいた。
「開運 おたまじゃくし守」
なぜ、おたまじゃくし…?(笑)
残念?ラッキー?本殿での大祓
本殿の中で「大祓」をしているのは何となくわかっていた。本殿の中に入るんだし、祈祷料を払った人達なんだろうなと思った。誰もかれもが本殿へ行く感じでもなく、参加を呼びかけてもなく、女性が一人「大祓はどちらへ行けばいいですか?」と聞いているのを見かけただけだった。
私も聞いてみたところ、祈祷料などはなし、無料。途中で入ってもいいらしく、本殿の中へ入った。席に座ろうかなと思ったが、
ちょうど儀式終了する感じ…
皆、席を立ってお下がりの紙袋を貰って帰っていく。何というタイミングの悪さかと思った。宮司さんともう一人の神職の方が、多分さっき全員でやったであろう大祓を私だけのためにやってくれた。
「まずこの人形(ひとがた)を持って、この紙(紙吹雪みたいなやつ)を左、右、左と体にかけてください」
左肩に紙ごとバサっとかけた
当然紙そこでほぼ全部落ちる
「あ、こうね、手で取って…大丈夫です」
指で少しずつ三回かけるんや…
残っていたのをかけた。恥ずかしかった。
そして、人形に息を三回吹きかけると、「今年の悪いものはもうこれで落ちました」とのこと。お下がりも渡してくれた。
個人レッスンみたいだった。
本殿に入って個人レッスンみたいな大祓を受けて、お下がりも貰えて、うん、やっぱりラッキーだったわ。
これで、私の御朱印帳の表の面は全て埋まることになった。しかし、いや…何か違う!!と思った私、再度大国主神社へ爆走することになるのだった。
御朱印帳から剥がした御朱印
最後のページに間違えて貼って、大国主神社の書置き御朱印を変な位置に一度貼ったが、ん?行ったのは難波八阪神社が最後で、敢えて順番を入れ替えて書置き御朱印をあけておいたところに貼ったら…何かしっくりこなくない?
書置き御朱印用シールで四隅をとめてあるだけなので、それを慎重に剥がして、もう紙ボロボロやろ…の最後のページに難波八阪神社で貰った御朱印を貼った。そして、時間ギリギリに、本来書いてもらう場所があいていて、手書き御朱印が貰える大国主神社へ走った。あと数分のところで間に合った。2日連続、滑り込みセーフ。
自分でも何やってるかわからん
埋まったので広げてみると
めちゃめちゃ長い!!
生田神社の手書きと八社巡りのときの「白銀」、一宮神社の手書きと「ロウバイ」は同じ神社のものだけどね。この御朱印帳買ったの12月21日で、大晦日に片面埋まるとかすごくない?
そんなわけで、御朱印帳の表の面とともに、今年一年も終わり。いい年だった!とは言えないのが残念だけど、来年はいい年だといいな。
皆様、よいお年を!