眠れぬ夜のひとりごと。

タイトル通り、眠れない夜の暇潰しにやってます。半分寝てて誤字多いです。

ボヘミアン・ラプソディ

最近は、NetflixAmazonプライムビデオなど、自宅や出先でも簡単に映像作品が見られるようになった。携帯で映画が見られるようになって、日本語吹替に設定するかとかもパパッと決められて、ビビるほど便利な時代になったものだ。

 

私は映画とはほぼ無縁の人生を生きてきた。映画館で見た映画は多分数えるほどしかない。すごく小さい頃は、祖父がアニメ映画を見に連れて行ってくれて、山ほどグッズを買ってくれた。

 

ちなみに一番最近映画館で見たのは、コードギアス復活のルルーシュ。三年前。その前となると、もうわからない。そんな全く映画に詳しくない私が書く感想もどき。

 

最近見た映画

 

 

ボヘミアン・ラプソディ

 

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Amazonプライムビデオのウォッチパーティーという同時視聴機能を使って「ボヘミアン・ラプソディを一緒に見よう」と、ある人が何度となく誘ってくれていたらしいのだが、私は乗り気ではなかったようだ。明確に『見よう』と言われたことを覚えてない。見たきっかけは、下の子の幼稚園の半日保育のお迎え時間までに寝てしまうのを防ぐためだった。

 

多分私の脳内では、

「なんかボヘミアンがラプソディな映画なんだろうな、知らんけど」という思考が繰り広げられていたのだと思う。

 

ボヘミアン・ラプソディといえばイギリスのロックバンド、クイーンの最大のヒット曲のタイトルであるが、私はクイーンを知っているようで知らなかった

 

そんな残念なヤツでも見られる映画である、というのもまたこの作品の素晴らしいところかもしれない。

 

フレディを演じたラミ・マレック

 

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(フレディ感は特にない俳優、ラミさん)

 

アラブ系の人として初のオスカー俳優(主演男優賞)となったのは、この映画でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック

 

どっちかというとブライアン・メイ役のほうが見た目似てるけどそういう問題ではない。

 

実際のフレディ・マーキュリーは生まれつき歯が4本多い過剰歯で、本人はそれをコンプレックスに感じていたという。彼が歯を直さなかったのは、歌に影響が出ることを懸念したため。

 

ラミ・マレックは一年もの間、義歯をつけて過ごしたと言われている。すごくない?歯がない人でも入れ歯にはなかなか慣れないのに、歯がある人が義歯をつけて喋って歌って踊って演技して…

 

歯もすごいけれども、ほんの30年前まで生きていた人を演じる難しさもあると思う。多くの人は、在りし日のフレディを覚えている。それに今は、動画サイトで簡単にクイーンのライブ映像やプロモーションビデオを見ることができる。

 

個人の発信ツールが爆発的に増え、モノゴトにケチをつけ放題のこの今の世の中、フレディに寄せまくろうと似ていなかろうと何だろうと、どーのこーの言われるのは分かりきっていただろう。

 

実在の人物を演じるなら、今この世に生きてる人が絶対に会ったことがないほど昔の人のほうがラクなんじゃないかな。実際、ラミ・マレックの演技にあれこれケチはついたらしいが、誰がやってもケチはつく、だってフレディ本人じゃないんだから。


フレディ以外のメンバーを演じた三人。名前知らんけど。メイ、テイラー、ディーコンは本人が健在だ。メイとテイラーは映画にも関わった。そのため、似てるメイ役の人と、テイラー役の人は本人からアドバイスを受けることもできた

フレディは亡くなっているので仕方ないが、ジョン・ディーコンを演じた俳優さんは、音楽活動から去ったディーコン本人からアドバイスをもらうことはなかったため、メイとテイラーを演じた二人が羨ましかったそうだ。

ジョン・ディーコンは作中では地味でたまに誰か忘れたレベルだったが、彼もロックな人だ。クイーンはメンバーそれぞれが曲を作っていて、彼も勿論ヒットした曲を作った他、

フレディ没後は、『フレディの声以外でクイーンの曲を演奏するのは考えられない』という信念を貫いている。 

話を戻して…

 

作中では、「ライヴ・エイド」の完コピがスゴイと話題になり、確かにすごい。映画を見終わってから実際のライヴ・エイドのクイーン出演シーンと、映画との比較映像を見たが、ピアノの上に置いてあるペプシコーラまで再現してある。(いや、自分で書いといて思ったが、それ一番簡単に再現できるやん)

 

それだけでなく、ラミ・マレックはフレディ自身のコンプレックスだった前歯を隠すような癖や口元の感じを再現し、フレディがパフォーマンスするとき独特のピョイピョイした感じの動きを始めとした体の動かし方、ギターにピアノ、ありとあらゆることをやったのだとか。もちろん、他のメンバーにも言えることだが。

 

この曲は売れないと敗者は言う

 

さて、ネタバレもあるが適当に感想を書く。

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ヒットしたキラー・クイーンのような曲を望まれたクイーンの4人は、『繰り返しには意味がない』『クイーンは定義できない』『次はオペラをやる』と言うシーン。フレディがかけたカルメンの歌曲ハバネラが流れ、印象的な場面だ。

 

そして、ボヘミアン・ラプソディのメイキング。彼らは『どこやねんそれ』みたいなところでかの名曲を必死に作る。思いついたようにフレディがピアノを弾く。そして、ブライアンのギターソロを撮る。

 

そしてオペラパートのレコーディングシーン。ドラマーのロジャー・テイラーは、死ぬほどGalileo Galileo Galileoと超高音で歌うもフレディのOKがなかなか出ず、

 

ガリレオって誰だよ

 

という台詞まで出てくる。もちろん当時はテープを使ってのレコーディング。あまりのことにテープは大丈夫なのか心配する。「実際にテープは擦り切れかけた」とメンバーが語っている。

 

そこまでしてできた最高傑作、ボヘミアン・ラプソディ。フレディはアルバムに使うだけでなくシングルカットをすると言うが、レコード会社EMIの重鎮のおっさん(名前忘れた)には曲名を覚えてもらうどころか、『ラジオは3分以上の曲を流さない』などと言われ、売れるわけがないと却下されてしまう。(ボヘミアン・ラプソディは6分ほどある)

 

金は俺が払ってるんだ!とか言われ、ここでキレたクイーンのメンバーはおっさんの元を去るのだった。なぜここに『敗者』を使ったかはまた後で。

 

当然というか事実だが、売れた

 

フレディはラジオ局に『流せない曲がある』と言い、独占放送の形で、ボヘミアン・ラプソディを流す。曲とともにスクリーンに出てくるのは新聞や雑誌の酷評。しかし、このいろいろと謎な曲は世界中の人々の心を掴み、

 

鬼ほど売れた。

そしてクイーンは大スターに。

 

ボヘミアン・ラプソディという曲名と歌が頭の中で一致していなかった私でさえ、

 

ママァ〜ウ〜ウウウ〜

 

だけは知っていたくらいなのだ。

ただ、オペラパートの存在は映画を見るまで知らなかった

 

ママァ〜しか知らない私のようなヤツが見ても、映画のタイトルにもなったこの曲の面白さ、素晴らしさがよくわかり、クイーンがどれほどクイーンだったかがわかる。

 

そりゃ氷川きよしも歌うわ。

 

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(歌詞は日本語。ママ〜殺し〜ちゃった…)

 

ライヴ・エイドまで

 

あちこちの国、都市をツアーで駆け巡り、ヒット曲を連発して大スターとなるクイーン。しかしずっと順風満帆で今も4人仲良しですよだったら映画になどならないわけで、いろいろある。

 

メアリーと別れてロン毛をやめ、短髪にしたフレディ。ポールと一緒に調子をこきはじめた(クイーンのメンバーとしてはね)頃、Tシャツもピチピチしてたり上半身裸だったりラミ・マレックの見た目も変身。

 

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ここらへんでWe will rock youをメイが作る。足でリズムを踏んで、手を叩いて、観客と一緒になるんだ、と。メイキングシーンとステージシーンが交互に映る。フレディは遅刻して怒られたりポールがいないことを皮肉られたりするが、We will rock you全世界で大ヒット。野球の応援専用のブラスバンド曲かと思っていた私、

 

ブライアン・メイ激烈凄いやん

 

と多分そんな勘違いをしている人などいないレベルの酷い無知さながら、映画に引き込まれた。

 

ボヘミアン・ラプソディのヒットまでよりも、フレディが自身のセクシュアリティに気づき、またそれを指摘したメアリーとの恋人関係を解消し、パーティーに溺れて孤独になっていくところのラミ・マレックの演技も素晴らしいと思う。あとポールのカスさも素晴らしい。やっぱり映画にカスの存在は不可欠だ。

 

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(フレディは日本も好きだったらしいね)

 

フレディ・マーキュリーエイズで亡くなったことをつい最近知ったが、映画ではライヴ・エイド出演と結びつけて描かれる。これは事実ではないとメイが語っている。クイーンの長い歴史を2時間の映画にするには、エピソードの時期の入れ替えは必要だったと。

 

完全に決裂していたクイーンのメンバー。

まあここでも色々あって和解してポールがオファーをフレディに隠していたライヴ・エイドに、QUEENとしての出演が決まる。

 

ライヴ・エイド完全再現

 

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ライヴ・エイドて何?何が完コピなの?ママミアママミア?状態の私。『QUEEN!』と司会がコールし、4人は人がゴミのようだ状態の大観衆が待つステージに出て行く。

 

この映画で最初にグッときたのが、ライヴ・エイドラミ・マレック演じるフレディが、ピアノを弾き始めたときに上がる大歓声と、彼とともに

 

Mama〜

 

と歌う会場の人々。これが実際に起きたのかと思うと激熱だった。そしてそのまま2サビに入るのだが、この映画のストーリーとして見ると、2サビの歌詞が哀しすぎる。ホロっときかけた。

 

Too late, my time has come.

Sends shivers down my spine.

Body's aching all the time.

Good bye everybody, I've got to go.

Gotta leave you all behind and face the truth.

Mama, ooo...

I don't want to die.

I sometimes wish I'd been born at all.

 

もう遅いんだ、俺の番が来た。

芯から震えが来てさ、

体がずっと痛むんだ。

さよなら、みんな。

俺、行かなきゃ。

みんなのもとから去って、

現実と向き合うよ。

ママ…死にたくない…

俺は時々思うんだ、

生まれてこなきゃよかったと。

 

 

前記事で英語科の高校にギリギリ合格して、定期試験の総合計点数のクラス順位で39位/40名中の成績を普通に取っていた私の和訳がクソすぎることはわかっているが、

 

この映画では、ライヴ・エイド出演前にメンバーはフレディが(当時では)不治の病におかされていることを知っている。元カノのメアリーも、今カレのジムも。

 

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(フレディからすると左から、元カノの今カレ、元カノ、今カレ。右がジム。で、もっと言うとフレディの元カノ役は現実世界でフレディ役の今カノらしい、すごい)

 

フレディの最後の恋人と言われるジム・ハットンを演じた人、眼差しが素敵すぎる…状況的には、フレディに『元カノとその今の彼氏とキミで舞台袖から見ててよ』的なことを言われ、普通に考えて同性異性関係なくそんなん関係性的にゲロ気まずいわけだが、何度も映るジムの優しい眼差し…

 

そして、この2サビの歌詞は高校のクラス成績順位がブービーのやつでも訳せるほどわかりやすいが、映画の描き方と重ねると、

 

フレディでしかない。

 

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ライヴ・エイドは冒頭シーンであり、ラストシーンにもなっている。そして、忘れかけてた、『敗者』だが、We are the championsが歌われるシーンで、歌詞に『No time for losers…』と出てきたときにボヘミアン・ラプソディは売れないから他の曲にしろお前らの曲出してるの俺の金だろとキレたEMIのおっさんが一人で座っているところが映る

 

いや別に敗者ってことはないけど、ちょっとウケた。おっさん役俳優さんの微妙〜な表情がいい。EMIの重鎮だった彼の『この曲ではラジオで流してもらえない』『歌の構成や意味がわからない』は正論でもあったからだ。結果そうならなかったのは、クイーンがクイーンであり、人々が今に至るまで何か心に響くものを感じるから、名曲となったのだから。

 

アカデミー賞四冠

 

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ボヘミアン・ラプソディ』はアカデミー賞では5部門にノミネートされ、4部門でオスカーを獲得。その年の最多、四冠となった。唯一ノミネートだけとなりオスカーを逃したのは、

 

作品賞。

 

ええ?作品賞がいちばんすごいやつなんじゃないの?アカデミー賞とか正直全然気にして生きてきてないけど、『アカデミー賞作品賞受賞作品!』とかよく聞くし…

 

じゃあ何が作品賞に選ばれたの?

 

『グリーンブック』

 

これにも色々意見とかケチついたとかあるらしいけど、賞レースというものはどんな結果になっても全員納得するとかありえないんじゃないかなと思うし、調べてみたところ『ボヘミアン・ラプソディは他の賞はとっても作品賞はないな』という空気だったという。『四冠獲れただけすごい、クイーンというバックがあっただけで、作品賞レベルの映画じゃない、作品賞はグリーンブックとROMAの一騎打ち』と言われていたらしい。

 

へえ、映画詳しくないから

全然わからん。

 

あと何かプロデューサーがトラブルを起こしたとかそういう関係もあったのだとか。

 

それ、作品賞に関係ある?と思う……が、アカデミー賞の作品賞は、作品そのものにではなく、プロデューサーに贈られるらしい。よく考えれば、そりゃ、そうか。当たり前だが作品のテープが歩いていってオスカー像を受け取るわけじゃないわな。

 

まず、ボヘミアン・ラプソディは制作段階から色々あったそうだ。誰か降板したとか、意見の食い違いで揉めたとか。まあ、全部何の問題もなく一本の映画ができるほうが珍しいだろうけれど。主演のラミ・マレックは『これ、本当に映画になるのか…?』と心配したとまで言われている。

 

で、今何となく、歴代の作品賞一覧をバーっと見てみた。私が見たことがあるのは97年タイタニック、02年シカゴ(母親と映画館で見た)、18年グリーンブック…のたった3作だった。タイトルは知ってる映画はいくつもあったけどね。

 

作品賞が気になって…

 

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『こんな素晴らしいボヘミアン・ラプソディを破って作品賞を獲った映画って何?グリーンブック?おお、配信あるやん、見てみよう』

 

…というわけで見たグリーンブック。

 

よかった。

 

だって、泣いたもん、わたし。

途中で止めて一回寝たけど、

それは不眠症関連のことで、

グリーンブックが面白くなかったからじゃない。

むしろ、ぼーっとした頭で見たり、寝落ちしてあれ?どこまで見たっけ?となるのが嫌で、わかりやすいところで停止して見直した。

 

何かもう別に普通に『絶対そうくるよな』ていう展開だったのに、ラストシーンで泣いたもん。それだけよ。フレディ・マーキュリーとかどうでもいいぐらい泣いたのよ。ブッサイクな顔でぐすぐす言いながら泣いたわ。いや、ボヘミアン・ラプソディを見なかったら、グリーンブックは100%見てないからフレディは全然どうでもよくないけど。

 

グリーンブック

 

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ベタ褒めしたくせにグリーンブックだけの感想記事を書くほどでもないテンションの真夜中…

 

ボヘミアン・ラプソディはクイーンの楽曲を使い、フレディ・マーキュリーの生涯、人との関わりを描いた映画で、グリーンブックもその点では似ていて、実在した黒人の天才ピアニストと人種差別、友人となっていくドン・シャーリーとトニーの関わりを描いている。

 

ジム・クロウ法

何かで読んで大まかには知っていたし、映画を一本見ただけの私が何か書けるようなことではないが、グリーンブックの中で、ドンとトニーが行く先々で嫌というほど何度も出てくるジム・クロウ法下の描写。

 

グリーンブックとは何か、どうしてそれがタイトルにつけられたのか、胸に突き刺さる。

きつい…

今も残る様々な人種差別。今はさすがにグリーンブックの中ほどのことはないにせよ、この時代を生きてきた人達のことを思わずにはいられなくなる。それも、大昔じゃないのよ、歴史で見たらつい最近。うちの母親が余裕で生まれてるぐらい最近…

だからこそ、終盤のレストランでの一件でコンサートをキャンセルし、黒人専用のクラブでドン・シャーリーがアップライトピアノで奏でるショパンの曲と、そのクラブのバンドとともに即興で演奏するブルースのシーンのドンの躍動感と彼を含む店の皆の笑顔は、やりきれなさと哀しみを吹き飛ばす。ちなみに、アカデミー賞助演男優賞をとったのは、このドン・シャーリーを演じた俳優さん。

(トニーとドンがウィスキーを飲みながら語らうシーンで、ドンがこれまでやってきたのはクラシックだと話している)


素敵な手紙を…

 

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ジム・クロウ法下の描写は見ていて悲しい。が、グリーンブックにはおもろしい場面がたくさん出てくる。最初のホットドッグの大食いとか、ケンタッキー州ケンタッキーフライドチキンを食べるシーンとか。そのシーンの何が面白いかは見てみてね(笑)

 

それから、印象的なのは、トニーの妻ドロレスは、長旅に出る夫に『手紙を書いてね』と話す。そしてトニーは約束通り手紙を書くのだが…

 

見て♡

 

吹き替えならグリーンブック!

 

ボヘミアン・ラプソディも日本語吹き替え版があるとは思う。ただ、吹替で見たら何の意味もなくなってしまうだろう。多分、歌唱シーンだけ通常の音源が使われるのだと思うけど…まず、

 

吹替で見ようと思いもしない。

 

対してグリーンブックは、

吹き替え版も素晴らしい。

 

私は基本的に吹替版を見ることはないのだけど、Wikipediaを見ると、トニー・リップ(ヴァレロンガ)を大塚芳忠さん、ドクター・ドン・シャーリーを諏訪部順一さんが担当。

 

諏訪部順一……?

 

一度字幕で見た後、Netflixで音声を日本語にして終盤だけだが見てみると、

 

ええやんええやん!

 

トニー役を担当した大塚芳忠さんの声は多分誰でも聞いたことがあると思う。アニメにもよく出てくるし、洋画ではたくさんの俳優さんの担当声優をしている(アニメ、映画両方に疎い私、ほぼ知らんけど)。ナレーションでも活躍している。

 

そんな知らん私がパッと思いつくだけでも、スラムダンクの仙道、フルハウスのパパ(ダニー)、あとバンキシャ!のナレーター。

 

ドン・シャーリー役は、諏訪部順一さん。声の国民栄誉賞があったら私が勝手に贈りたいほどイイ声の声優さんだ。代表作は色々あるようだが、普通に全然知らない。でも、私はアニメ自体をほぼ全部知らないのに夫がたまたま見てたアニメに脇役で出てきても声を聞き分けられるほど素敵な声なのだ。

 

いや、誰でも知ってる声の大塚さんだから、素敵ボイスすぎる諏訪部さんだから吹替もいいよとかそういう話ではない。トニーとドンそれぞれに、二人の声がピタリと合っているのだ。

 

ニューヨークのナイトクラブで働き、イタリア系の両親を持ち、クソとかカスとか言葉もガサツでやることも品のない(面白いんだよ)トニーを見事に演じた大塚さん。

 

カーネギーホールの上に住み、弾くピアノは場所がどこだろうが絶対スタンウェイ、服の着こなしも言葉も立居振る舞いも上品なアフリカ系天才ピアニストのドン・シャーリーの吹替を諏訪部順一以外の誰が演じようか。

 

アカデミー日本語吹替賞があったら絶対獲ってるやろレベルだと思っている。

 

あ、ボヘミアン・ラプソディの話やったわ…

 

まあそんなわけで、クイーンの歌は数曲ごちゃ混ぜに覚えていたレベルかつ映画にも音楽にもまるで詳しくない私が見ても、素晴らしい映画でした。

 

もうね、毎日クイーン聴いてるから(笑)

 

そんな、お話。